ワンナイト尋問

概要
帰り道、あなたは自宅の前で知人が倒れてしまうのを目撃する。 だからあなたは仕方なく自宅で介抱することにした。 知人はどういう訳か、目覚めるなりあなたを殺しにかかろうと暴れ出した。 だからあなたは仕方なく縛り付けた。 だからあなたは仕方なく脅した。 だからあなたは仕方なく殴った。 だからあなたは仕方なく―――― システム:クトゥルフ神話TRPG(第六版)/新クトゥルフ神話TRPG(第七版) 舞台設定:現代日本/国籍問わず/具体的な西暦はなし/季節問わず 想定人数:1KP、1PL 推奨技能:戦闘系技能、<耐久>10以上 準推奨 :<目星><聞き耳><正気度>30以上 目安時間:1時間から(対面・ボイスセッション想定) 難易度 :中(戦闘死あり) 物語傾向:クローズド/継続推奨/ホラーメイン/うちよそ/KPC前提/オリジナル神話要素あり 注意事項:そこそこガチホラー。虫、流血、殺人、洗脳描写など。 【注意事項】 [特に注意が必要な描写について] ・「探索者が様子のおかしいKPCを拘束して、暴力を振るわなくてはならない」というシチュエーションが書きたくて書いたものです。KP、PL互いにシナリオで起こりうるシチュエーションに合意した状態でセッションを開始してください。ネタバレだから、と全く事前情報を知らせない状態でセッションを行なうことは非推奨です。 ・緊迫感のあるホラーです。怖がりの人は、深夜にプレイしない方が良いです。嫌悪感を目的としたホラー程度の虫、流血、殺人、洗脳描写があります。KPの演出やPLの提案によっては強制嘔吐、火あぶり、溺水、ジャンプスケアなどがあり得ます。 KPはPLに対して苦手な描写を事前にヒアリングし、それにあたるものは避けて演出をするように十分心がけてください。 [探索者について] ・新規、継続問いません。 ・互いに知り合い程度なら成立しますが、仲が良ければ良いほどやりやすいです。 ・特にKPCが探索者に対して好意的だとやりやすいでしょう。 ・導入部分で「探索者はここ最近、毎日最終電車で帰宅しているほど忙しい」という描写があるため、あまりに低年齢の探索者や、出掛ける用事が毎日想定できないような探索者には不向きです。 [シナリオについて] ・ロールプレイ重視シナリオではありません。短編ホラーです。 ・クトゥルフ神話TRPG(第六版)に則る部分は【六版】、新クトゥルフ神話TRPG(第七版)に則る部分は【七版】と記載します。 ・神話生物の独自解釈、オリジナルの呪文などが登場します。 ・便宜上KPCが直接喋っているような描写がありますが、KPCの性格に合わせて自由に改変してください。 ・{探索者}、{KPC}を波かっこ込みで置換するとイイカンジになります。 ・人狼とは特に関係ありません。 【こんな人におすすめ】 ・様子のおかしいKPCのロールプレイがしたい ・KPCに暴力を振るったり、監禁したりする探索者が見たい ・さくっとホラーシナリオがやりたい 【ネタバレなし導入】 あなたは夜道を歩いている。 ひどく疲れていて、一刻も早く帰って眠りたい。 ようやく自宅の目の前まで辿り着くと、玄関先、誰かと誰かが揉み合いをしていた。 酔っ払いかよ、勘弁してくれ。 あなたは鬱陶しく思う。 しかしまさにあなたの家の玄関先で揉み合っているため、避けて通ることもできない。 あなたは否応なしに、徐々に近づいていく。 夜道の蛍光灯に照らされて、二人の姿がはっきりと見えてくる。 帽子をかぶったほうが、もう片方の胸倉を掴んで、訳の分からない怒鳴り声を飛ばしながら、もう片方を押し倒す。 そしてそのまま馬乗りになり、一方的に殴りかかっている……いや、手に持った刃物でめった刺しにしている。 何度も、何度も何度も何度も。 あなたはぎょっとする。 道端のど真ん中で今まさに行なわれている殺人行為にもだが、帽子の下、馬乗りになって刃物で滅多刺しにしている人物の顔は、あなたの知人である{KPC}だったからだ。 {KPC}はこちらに目もくれず、帽子の影の下、血走った目で、一心不乱に刃物を振り下ろし続ける。 【改訂履歴】 2025/01/13 ver.1.0:作成 2025/03/22 ver.1.1:投稿用に修正 2025/04/22 ver.2.0:クレジット更新、書式ブラッシュアップ、一部ダイスロール・ステータス調整